私の毎日は、あまりに変わり映えしない。出かけると言えば、通院と、たまの買い物。それでも、新型コロナウイルスが流行る前は、それでよかった。
あの頃は、出かけたければ、友人を誘って映画やカフェに気兼ねなく行けた。アニメとコラボしたファミレスに行こうとして、駅から徒歩十数分の距離を迷ったのも、いい思い出だ。
出かけたい出かけたくないではなく、出かけてはいけない。不要不急の外出を控えなくてはいけない。
医療崩壊まっただなかだ。出かけるのを最小限にするべきなのは、よくわかっている。
まん延防止措置やら緊急事態宣言やらが出され、顔を出していた公共施設も閉館になった。近所のラーメン屋も、当面の間休業するそうだ。
楽しみが、どんどん奪われていく。
「週に1日でいい、通うところが欲しいんです」
相談室(障害や難病の方の相談を聞いてくれる、市から委託を受けた機関)の社会福祉士の方にそう言うと、就労継続支援B型事業所を検討してみることになった。
パソコンメインの作業を行っている就労継続支援B型事業所があるらしかった。ただ、問題は、収入が少ないとはいえ、フリーランスで生計を立てている人間は、就労継続支援の利用ができるのか、ということ。
その返答を待ちながら、行くところができたらいいなと思っている。